FENDER PRECISIONBASS 59年 その3

お腹の中を覗いてみましょう。

 

まずは定番、ポット周り。

 

 

 

いっすね。両方ともオリジナルです。50年台のCTSポットは60年台と表記が違ってます。最初の“137”はCTS製を示す番号。その次の“916”は、“9”が50年台の下一桁。この場合は59年を指します。60年代以降はここが2桁になるのはご存じのとおりです。“16”は製造週ですね。なので59年の16週製造ということになります。

 

んで、コンデンサ。ペーパーフィルムコンデンサ。ヴィンテージならでは。なんかタブレットガムみたいでかわいいです(笑)。原理としては絶縁した紙と金属箔を交互に折り重ねたものらしいですが、今時はセラミックとかフィルムが多いので、滅多にこのスタイルのものは見ないような気がします。紙ならではの効能は?と言われるとわかりませんが、実際使用する上ではかなり使いやすいコンデンサだと思います。ハイの減衰する周波数も好みですし、絞った音も音楽的です。この辺は個体差もあるかも知れませんね。

 

ピックアップはこんな感じ。

 

59年なのでスタッガードはありません。このネジを外して中まで見ようかと思いましたが、断線でもしたら怖いのでやめました(笑)。このピックアップの周りを見てもらうとわかるのですが、塗装が剥離してます。これはやはり長年アノダイズドピックガードを圧着したままの状態だったために、取り外したときに剥がれちゃったんですね。

 

 

この個体だけの現象なのか?それとも一般的なことなのかはわかりません。何せアノダイズドはこれしか経験値がありませんもんで…。

 

同様にネックポケットなども剥離しております。

 

 

 

塗装が柔らかくなっていたのかな…。湿気が多かったとか。でも外側の塗装は非常に良い状態なので、そういうことでもないんだろうなとは思います。まぁ、きっとネックもガードも全然外さなかったんでしょうね。とりあえず、ネックはこの塗装面を均してしまうと接地面が変わって音も変わってしまうような気がするんで、キチンと噛み合わせて戻してあります。何事も気持ちの問題です(笑)。

 

んで反対側のネックエンド。

 

このツライチのネックエンド、気分がいいですね。もちろん、ワッシャーなどはハマっていない(はず)です(笑)。この時代のネックエンドには鉛筆書きのネックデイトが入っているものも、入っていないものもあります。これは入ってないようですね。年代的な考証は他のパーツで充分検証できますし、前述の塗装のハゲを見てもニコイチではないと思いますので、全く問題ありません。

このネック、本当にいい感触で弾いてて本当にストレスがない。この時代のネックが総じてそうなのか分かりませんがシェイプは比較的薄めだと思います。ネック自体の重量も重さはそう感じません。ボディのアルダーも軽量で、総重量的には3.7〜3.8kg程度だと思いますが、ウェイトバランスは素晴らしいですね。長めのストラップで吊って演奏してますが、ヘッド落ちもなくラクですよ。ずっと弾いてられる!ありがたいことです。

 

ま、ざっくり、こんな感じですかね。

いつも割りと飾り気のない写真を撮ってますが、楽器屋さんは皆さん工夫してらっしゃって、キレイに撮りますよね。ネットで楽器が売れる時代ですが、それも必要なことなんだと思います。そのお陰で、キチンと撮影した宣材写真がありますので、最後に上げておきましょう!

 

 

 

 

 

 

 

JUGEMテーマ:音楽

FENDER PRECISIONBASS 59年 その2

さてさて、引き続き写真を上げていきましょうかね。

 

と、その前に。

このベース、楽器屋さんで買うときに、「三栄書房のFender Vintage Bass Guideに掲載されてるんですよ!」と言われたんですよね。コレ系のMOOK本はすべてコンプリートしておりますので、早速家で確認すると…おぉ、たしかにコイツに間違いないなと。

 

 

※クリックすると大きくなります。

 

 

バックル傷と同じ形状ですし、何よりもシリアルナンバーが雑誌にも記載されているので、同一個体で間違いがない(笑)。

 

 

この個体は当時、ハイパーで売られたてんすね(写真で見切れてますが、協力ハイパーギターズと書いてあります)。いったいいくら付いていたのかな(笑)?

 

閑話休題。

詳細見ましょうかね。

 

 

 

基本的にパーツはフルオリジナルです。ピックアップ、ノブ、ブリッジ、ネジ、すべて本物とのこと。この頃のノブは良いですね。現在のものよりも重みがあって、回しやすくて手に馴染む。ブリッジも経年劣化はありますが、機能的には全く問題なく、精度高いっすね。

それからここには付けてませんが、フェンス2種(ピックアップとブリッジ)も付属。オリジナルのツイードケースも付属。ま、傷んでますけどね。その辺は気持ちの問題なので、あれば満足(笑)。

 

 

ネック裏は見ての通り、貫禄十分。使えば汚れますので仕方ない。今までのオーナーは実直な使い方をしていたようで、7,8フレットまでよく使ってたんですね。こういうのが忍ばれるのもヴィンテージの良いところです。

 

 

ヘッド裏。ペグはオリジナルのままで変えていません。カクリや固着もなく、非常に良い状態。変える必然性は全くないのでそのまま。んで、よく見るとね、4弦ペグに下に…。

 

 

クラックが入ってます…。これはこの時代のベースにときどき見られる症状。ネジ締めすぎて割れちゃうのかな。ただ補修はされており、通常使用においては全く問題はありません。確か、現在リボレで販売されている根岸さんの58年PBにも同様のクラックがあったと思います。先日試奏してきましたが、あれも本当に素晴らしい楽器で、うちの買ってなかったら絶対逝ってたな、という個体。ほんと、同じぐらい良いっす!(これ系に興味のある方はマジでオススメできます!)

 

 

ということで、結構毎日弾いてますが、全然飽きません!!普段何年も張りっぱなしにしてしまうフラットワウンドを、珍しくもう3回ぐらい替えるほど弾いてます。こんなに気に入るなんて自分でも全く思ってませんでしたよ(笑)。素の音が最高だし、抑揚は付けやすいし、発音は良いし、フラットワウンドでもエフェクトのノリは抜群ですし。これはひょっとしたら、我が家で最後まで残すベースになるかも知れません。とりあえずいたわりながら、末長く付き合わないと!

 

といことで、次回は開腹編です。

 

JUGEMテーマ:音楽

FENDER PRECISIONBASS 59年 その1

長々、お待たせいたしました。まずはその姿を見てもらいましょうかね。

 

 

 

見て通りの3トーンサンバーストで、表側はそんなに痛みのない比較的きれいな状態です。退色しやすい赤もちゃんと残ってますしね。塗装の表面の状態も悪くありません。とは言え、寄りで見てみればかなり使い込まれてきたことは良くわかります。

 

 

裏とか結構すごいバックル傷が付いてます。

 

 

まぁ、この程度は御年59歳ということを考えれば、当然ですかね。ネックの状態はとっても良くて、トラスロッドをそう締めなくてもバランスしている状態。また手に入れてすぐに一度PLEKで診断しておりますが、グラフで見たネックのリリーフが理想的らしく、広瀬さんからお褒めいただきました。こういうお墨付きはうれしいですよね(笑)。

 

 

ピックアップは写真を見てわかりますように、スタッガードではありません。故にセッティングは極めてオーソドックスです。が、このマイク、とてもパンチがありますね。そもそもの出音がデカイです。

 

来年還暦になるベースって考えてみるとすごいな。大先輩ですね。一体、何人のオーナーに使えてきたのかな。家では大切に扱いながらもシッカリと働いてもらおうと思いますよ。

 

ちょいと書き進める気持ち的な余裕がなかったので、内容が薄いですが(笑)、次回も外観編を引き続きちょっとあげてお腹の中編に行こうかと思います。

もうちょっとお付き合いください。

 

p.s

最近、周りにPBを購入する人が増えて来た!メイプル指板の話から盛り上がって濱田織人さん(U2モデル)、キタムラユウタさん(メイプルアノダイズドのCS)も購入。酒井太さんもCSのマチヘのPBを導入した模様。来るか?PBをブーム(笑)。

 

JUGEMテーマ:音楽