週末はベース三昧。その2

そして、先週の日曜日。

 

この日はひょんなことからプロもベーシストが集まってのベース試奏会となりました。参集したのは、ものんくる角田くんとCRCK/LCKS越智くん、織原良次に酒井太という意外性ある面々(本当は連ちゃんもくるはずだったが用事ができて欠席)。そもそも、今回集まったのには2つほど理由がありましてね。それは…

 

最近、巷を騒がせているBOLACK CLOUDなるブランドのベースを実際に弾いてみたい!

 

という理由。近頃、若手のイケてるベーシストが導入していることが多いのよね、このブランド。King Gnu新井くんしかり、NEIGHBORS COMPLAINのKASHさんしかり確か森多聞さんもそうかな?ギターなら小川翔くんも使ってますね。そして誰よりも私個人的に機材やベースに関しては信頼を置ける無類の楽器好き、酒井太がここのベースを使っている。彼が良いというのなら、きっといいに違いない(笑)。私とは楽器の好みも似ているし、今まで彼が使ってきた楽器は納得感のあるものばかりだったから。しかもこのブランドの楽器を手に入れてから、前弾かせてもらってビックリするぐらい良かったFenderの5弦を売ってしまったと…。そこまでさせるなら、いっちょ試してやろーじゃないの!という心意気で、彼にお願いしたわけです。ちょっとだけ弾かせてくんないかなーって(笑)。

 

もうひとつの理由は、越智くんや角田くんも興味を持っていて導入を考えているのだけど、なかなか潤沢にタマのある楽器じゃないので、実査に弾いたことがなく試奏を希望していたこと。なので、ユーザーの酒井くんに協力してもらって、音出し会をやりましょって話でしてね。彼らは酒井くんと直接つながってなかったから、私がお願いして機会を作った次第です。

 

ということで、当日、現場はうちの近所のスタジオで。

 

 

 

 

 

何故か関係ない楽器がいっぱい(笑)。酒井くんが最近お気に入りのベースをいっぱい持ってきれくれまして(笑)。BLACK CLOUD2本の他、ヘフナーのクラブベースに61PBに65JB、Musicmanスターリンのフレットレスまで。さらにオリちゃんはいつものTokaiに、最近SNSでも自慢しまくりのYAMAHAビリー・シーンモデル(モディファイフレットレス)も持ってきてくれました。うちからは59PB、62JBと後からJVシリアルPB(ローズ指板)とサンダーバードなど持っていき、足の踏み場もないぐらい(笑)

BLACK CLOUDを除いた上記で特に印象的だったのは、61PBかな。ありゃ、すげー。なんと芳醇な低域。それでいてきちんと上まで出てるんだなぁ。入力もレンジも広いし、その強弱の表情が豊か。弾き手の気持ちも盛り上がるし、上手ければ上手いだけ引き出しが開いていく感じ。良い楽器はホント、いつまででも弾いてられますね(笑)。

 

さてさて、本日のテーマ“BLACK CLOUD”です。

 

 

 

まずはこちら、アルダーボディのパッシブJB。私、このヘッドの形、結構好きです。気持ちJB系だけどOPB感もあり。ロゴもシンプルでいっすね。刻印系です。ヘッド裏には、ユーザーの名前まで入ってました。

 

まずは手にとった感想。軽い!!まぁ、5弦になるとそれなりに重量は増すものですが、こちらは木材を吟味してますね。そしてネック材とのマッチングもとても気を使っていることが伝わってきます。膝に乗せてバランスしますのでストレスがない。あとね、とにかく気に入ったのが、ネックシェイプ。ここは酒井くんの好みが取り入れられているようで、手直しをしていると言ってましたが、個人的には一番引きやすくラクな厚み。4弦からコンバートしてもそう違和感を感じないんじゃないかな。いい意味でオーソドックス。けど、それが意外と難しいんですよね。厚すぎたり薄すぎたり、端っこの厚みのプレイする感触としては大きく違うし。そんなところが良く出来ているのはかなり印象いいです。

 

んで、肝心の音。これがね、パッシブで十分なんすよ。5弦は大体アクティブで鳴らすものが多いけど、いいベースには電池がいらんのですなぁ。ちゃんとキレるハイが出る。ボトムはアルダーらしい響きも失われていない。あとね、とても気に入ったのはE弦の音。とかくローBのついた5弦だと、Eがか細く感じることが多く、4弦のスラップでバシっと叩いたときに、頼りなく感じることがあるのですが、これにはそれがありませんでした。普通に4弦の音がするのね。これはいい。

 

ほんと、普通の良い4弦ジャズを5弦にしたような楽器を探している人にはとてもしっくりくるのではないかしら。スラップしても、2フィンガーでも、パームミュートしても全てにおいて個人的には合格点以上でした。

 

そして、もう1本。

 

 

※一番右ね。

 

こちらはアッシュボディでアクティブです。こちらもかなり軽量だったと思います(試奏から時間が経つとダメですね。年寄りは記憶容量が少なくてw)。こちらは、多分どんな現場でも対応しやすいレンジの広さがあります。回路はOVALTONE。私は過去あまり使用したことがないので知見はありませんでしたが、そんなに癖もなく使いやすい回路だなと思いました。コントロールは確かVO、バランサー、パッシブトーンとハイ、ローだったと思います。使いやすい構成ですよね。アクティブゆえ、スラップなどでギラっとする感じは気持ちいーです。もう一回ゆっくり写真撮りながら、弾きたいかな。なにせ人数が多かったし、今回は越智くんと角田くんのための会なので、なかなかじっくりと弾けず。

 

彼らも結構気に入ってた様子でした。越智くんに至っては、酒井くんのベースを「これをこのまま欲しい」といってましたしね(笑)。オーダーに心は傾いているように思いました。工房まで木を見に行こうか!なんて盛り上がってました(笑)。いければぜひ伺ってみたいですね。長野でそばも食べたいし。

 

こちらのブランド、今勢いのある若手がこぞって使う理由はね、やっぱりありますよね。私もお金が許せばぜひ1本欲しいですもの。ただね、こちらの工房は2人だけでやっているらしく、なかなか普通にオーダーを受け付けてもらうのが難しいようです。でも、今度イケベグランディの立崎さんのところで扱いが始まるような話を伺いました。吊るしがあれば、皆触る機会もあるし、少しずつでも扱いが増えればよいなと思います。久々にこれから先の期待が膨らむ国内工房だと思います。

 

また機会があれば、在庫も試奏しに行って、更に詳細のインプレが上げられるとよいなと。なにせ、ほぼ酒井くんとオリちゃんの話を聞いて終わっちゃったようなもんで(笑)。楽しい会話が弾むとダメね。もっとちゃんと試奏してきます(笑)。

 

p.s

あとね、最後にもうひとつだけ簡単なインプレ。上から2枚目に見切れているアンプ。MARKBASSのマイケルリーグモデルアンプ。これね、超・いいよ。フルフラットで美味しい音が出るし、キャビも結構軽いのに音がいい。オススメです。4月12日クラブチッタにスナーキー・パピーが来るので、そちらもすごーく楽しみです!

 

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試奏レポート “Ampeg B15-N” 1960s

普段、ちょくちょくお邪魔する渋谷の楽器店で試奏をしていると、「こんなの入荷しましたけど試してみます?」と紹介されたアンプがありましてね。

 

アンプに関して言うなら、うちは20数年間、walterwoodsしか使っていないし不満もないので、新しいプロダクツにはそう興味はないのですが、そこに鎮座していたアンプはちょっと別腹(笑)。というか、新しいものではないし昔から好意を持っているアンプでした。それがこちら。

 

 

ampegのヴィンテージ、Portaflex B15-N。以前、知り合いが持っていたものは70年代製のヘッドのみですが、その時の印象がとってもよかったんですよね。それ以降、しばらくはヤフオクなり楽器屋なりで探している時期もありました。最近は忘れてましたが(笑)。

 

ご存知のようにこのアンプはヘッドをスピーカーの中に仕舞えます。可搬性を重視したモデルですね。ただ長年の酷使の結果、スピーカー部分が駄目になってヘッドだけ売っているケースも散見します。が、このブツは多分フルオリジナル。しかもとても状態がいい。外側のトーレックスも痛みが少なく、また運搬用の台座(キャスター)も付属している!

 

 

実際に音を出してみますとね…これがまたいい音するんだ!ワット数でいうと30W程度だと思いますが、音量的には充分。スタジオぐらいならこれだけでいけますね。15inch一発のスピーカーですが、ハイも充分にあります。スラップも切れる。そして何よりも真空管の音圧のある艶っぽい音。音に塊感があるというか。弾いていて暴れる感じよく出るし、とにかく理屈抜きに楽しいです。やっぱりヴィンテージの楽器との相性は抜群だな!フラットワウンド張ったPBの鳴らしたい(笑)!!

あと意外にもアクティブでも良い音するんですよね、これ。そういう意味では守備範囲広いかも。

 

アンプヘッドからスピーカーへの接続は、オリジナルなのでフォーンジャック。この辺を改造しているものも多いですが、こちらは純正のままのようです。(写真、撮り忘れました。)

 

 

チャンネルは2chですが、案の定、1chと2chでは音が異なります。個人的には使えるのは1chだけかな。ブリっとしたいい音しますよ、ホント。真空管なので寿命はありますが、まだまだ使えそうな印象です。こちらは、回路図などもそのまま残っていますし、内部もとてもきれいですね。詳細写真はこっちに載ってます。

 

お値段的にはそこそこしますが、状態などを考えると一般相場よりは安いのかな?うちが広ければぜひ欲しい逸品ですが、多分こういうヴィンテージアンプはレコーディングだけで使うほうがいいのでしょうね。マイキングして録音すれば、昔のモータウン・サウンドが蘇るのではないかと。プロのミュージシャンや置く場所のあるおうちにお住まいの方にはいいかもね。

 

いやぁ、ホント、欲しいなぁ。見た目もいいし、インテリアにもなる(笑)。いつかは手に入れてたい逸品だなぁ。誰か知り合いが買ってくれないかな。ときどき音出しさせてもらって癒やされたい(笑)。

 

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試奏レポート “FENDER AMERICAN PROFESSIONAL”シリーズ

数か月前のベーマガにも特集されてましたが、fenderがかなり力を入れてプロモーションしていることが感じられる戦略商品が、このAMERICAN PROFESSIONALシリーズ。ローンチしてから、数本試奏をさせていただきましたので、その感想などもつらつらと書いてみようかと。

 

 

まずね、広告などに使われているカラー(右)。これ、ソニックグレイと言うそうです。個人的には好きだなぁ。くすんだ色ですが、昔のカスタムカラーやインターナショナルカラーに通じるfenderっぽさがあると思います。この色をメインカラーで押してくるあたり、なんとなくですが強い意思を感じます。

 

そして価格的なことにも少し驚き。このシリーズでは、JBとPBが同一価格なんですね。指板材のアップチャージも当たり前ですが同じ金額です(ローズはメイプルより5000円高い)。今までの傾向からいうと、JB>PBという価格設定が一般的でしたが、そういう慣習は捨てたみたいですね。この辺はアメリカのご指導なのでしょうかね?アメリカ在住の識者に伺った話だと、アメリカのヴィンテージ市場ではJBとPBの価格差はほとんどないそうです。なのでそういう感覚がここにも反映されてるのかな?なんて思いました。まぁ、ヴィンテージ市場とは関係ないか(笑)。

 

詳細はこちらのサイトに任せますので、まず弾いてみて思ったこと率直に書くと…。

 

fenderらしいfenderだし、この金額なら全然あり!

 

新開発のブリッジやピックアップ、グローバータイプのオープンギアのペグとか、それなり現代の音楽に合わせたアップデートを行ないながらもちゃんとfenderの音はするし、弾き心地も違和感がない。フレットなども比較的細めと思われるし、ネック幅などはいい意味でJB,PBの普遍的なサイズ。弾いた個体に関してはウェイトバランスも良かった。

 

 

ちなみにブリッジは表通しと裏通しが選べるタイプ。重量はシッカリあるタイプですね。工場出荷時は裏通しになってます。これが表にしてたときに音やテンションにどのぐらい違いがあるのか、興味深いです。

あとピックアップの取り付け位置はJBの場合60’sの位置にリアマイクが付いています。そのお陰か、リア単体で使っても結構ファットでいい音してましたよ。スラップしても充分なローがありましたし。

 

ネック裏はサテンタイプでスベスベ。フィンガリングはし易いですね。

 

 

1つ、個人的に好みとして合わないのはペグかな。オープンのグローバータイプ。

 

 

ポストが細くて少し下に向かってテーパーが付いているタイプ。まぁ慣れの問題だとは思いますが、うまく巻きにくいですよね。弦も切らないと収まらなさそうだし。あと、他のペグに変えにくいかも。ブッシュ径がヴィンテージタイプとは合わないかもしれません。それとグローバータイプのペグはfenderタイプのヘッドで見慣れてないのでちょいと違和感があります(笑)。

 

数本試奏しましたが、工場出荷状態のままでの試奏でも悪くない。ここからきちんと自分の好みにアジャストすれば、充分戦力になると思いました。音はね、若干若いことは否めないけど、意外と育つかも…と思わせるポテンシャルもあります。また個人的にはメイプル指板ブームということもあり、同スペックのPBを弾いてみたところ、音に明るさと鋭さがあり70年代PB的な質感。ヴィンテージのそれとは違いますが、今の音楽にはこっちの方があってるかも知れませんね。

 

あとね、4,5本ほどの経験値ですが、個体差が少なかったです。弾いた楽器の中に「これはダメだ…」と思うような楽器は1つもなかったです。そういう意味ではきちんとクオリティ・コントロールされていると思いました。沢山の本数を作る工業製品としては大変なことだと思います。

 

楽器屋さんでこのシリーズを見かける度に「このシリーズ、売れてる?」と聞くのですが、総じて「売れてる」という答えですね。楽器屋さんからの評価も高いです。「ちなみにどんな人が買っていくの?」と聞きますと、とある店員さんは、「fenderJAPANから乗換えるお客さんが多いですね」と言ってました。なるほど。fenderエントリー層からのアップグレードを他社に奪われずに刈り取る上では非常に戦略的な価格ですよね。fenderを含め、JB・PBタイプはキリがないぐらい選択肢がありますからね。その中で本家としての存在感を示すことは大切だと思います。

 

ということで、このシリーズがどんなふうに展開、継続していくのか、少し注視していこうかと思っています。迷走気味だったfenderにビシっと筋が通ったような気もしますしね。個人的には大好きなブランドですので、頑張って欲しいと思います!

 

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