スティーリー・ダンの本。

書籍ネタが続きます(笑)。

 

以前ね、冨田恵一さんが書いた“ナイトフライ録音芸術の作法と鑑賞法”という本を紹介したことがありました。急ぎ、レビューを書け!との編集者からのご指示でしたが、まぁ手ごわい本で、読む進めるのに半月掛かりました…。んでもって、また新たな指令が下りました。この本をレビューせよ、と。

 

 

もうね、どうしてこうもスティーリー・ダン、ドナルド・フェイゲン絡みの書籍は読むのに時間がかかるのでしょう(笑)?とっても分厚い本なのに、今どき1Pが2段組みで約430p。ガッチリしたハードカバーですよ。読んでも読んでも進まない…。でもね、それはなかなか斜め読みさせてくれない内容の濃さがあるからなんですよねぇ。

 

この本はブライアン・スウィートという方が1994年に発行した書籍(1997年にリットーから翻訳したものが発売されている)で、2015年に全編加筆修正された完全版として再度発行されたものを翻訳しなおした書籍です。

 

とにかくね、登場人物の多さと来たらハンパない。たくさんの外人さんの名前が出てくるので、読み進めていると「これって誰だっけ?」ってなことになって、振り出しに戻る的な…(笑)。2人の育ちから出会い、バンド結成に至るまでのサポートメンバー時代職業作家時代、デビューからその変遷全て網羅しております。いや、きっと網羅してます。実はまだ全部読めてないからオチが分からず紹介してます(笑)。でもね、知らなかったことがホントにいっぱい書いてあります。

 

全編を通して描かれている2人の人物像はとても興味深いですね。簡単にいうと、シニカルでアイロニーに富んだ偏屈でコミュ障のインテリ(笑)。天才とはやはり常識では計れない部分が沢山ありますね。

 

スティーリー・ダンのマニアでは有名な話とは思いますが、最初期にはドナルド・フェイゲンが自分のヴォーカルに自信がなく、歌くことを極端に嫌がっていた話なんかは、ことあるごとに触れられています。また当時の2人を除いたメンバーの想いなども語られており、当時の音源と合わせて読むと、これ作りながらそんな気持ちだったんだぁ、なんて思ったりします。

 

まぁ、マニア向けではありますが、冬の夜長にはもってこいの本かと。お正月などにゆっくり読むほうが楽しめるかも。

 

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JAPANの本。

ちょっと前に出版された書籍なんですけどね。この本、ご存知ですか?

 

JAPAN 1974-1984 光と影のバンド全史

 

そう、JAPANのドキュメンタリー本です。もうね、大好きなバンドなので、これは是非読まねば!と思い手に取った次第です。しかし、まぁ、内容が濃いの。それぞれの生い立ち〜幼少時代から家庭環境、バンド結成まで道のり、またバンド変遷における音の変化はもちろん、メンバー内のパワーバランスやマネジメントとの契約内容、交流のあった人達との過去の対談やインタビューまで記載されてます。320p…超分厚い(笑)。

 

 

さらには貴重な写真も沢山載ってます。

 

 

最初の頃のバンドイメージから徐々に脱却して行く様や当時バンドが置かれていた環境など、音源だけでは窺い知れない部分がたくさん載って、読みながらそうだったんだぁ!とか、意外!とか思うことが沢山ありました。例えば、リチャードバルビエリが銀行員だったとか(笑)。あと、ヨーロッパでは全然まだ人気のない頃に、日本だけやたら売れてて本人たちが面食らった話など、面白いです。

 

基本的には時系列に記載されてますし、それぞれの楽曲に対する秘話や制作背景も記述されているので、1stアルバムから順に聞きながら読み進めると理解が深まります。とても時間がかかりますが…(笑)。

 

JAPAN好き、ミックカーン好きにはたまらない本だと思います。ご興味があれば。

 

 

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BOSSの本。

ちょっと前のことですが、BOSSのエフェクターを試奏しましてね。

それが比較的新しい商品だったのですが、なんとなく気に入りまして。あんまりエフェクターは沢山持っている方でもないし、繋げるもの運ぶのもめんどくさいので敬遠しているという事実は否めませんが(笑)、新しいもの好きとして、とりあえず触ってみたという感じで。

そういえば、NAMMでも新しいBOSSのエフェクターとしてVOCODERが発表になってました。これも非常に興味あるブツですね。使いどころがあるか分かりませんが、無理矢理でも作って使ってみたいっすね(笑)。



ふと思ったことなのですが、こんだけ世の中にいろんなエフェクターが氾濫している中で、新しいジャンルのエフェクターとか、既存エフェクターでも新しいバリエーションを考えるのって大変だよなぁ、と。ずっと定番だけ作り続けているブランドもありますが、常に新商品を出しているブランドもある。BOSSなんてその筆頭じゃないかなと思いましてね。

いったい、今までどのぐらいのエフェクターを出してるのかねぇ?なんて雑談をしていますと、楽器屋さんからこんな本出てますよ、と教えてもらいました。それがこちら。


※サイズがエフェクターのボックスぐらいの大きさでかわいい(笑)。

これはすごいね。過去からBOSSの歴史が詰まっている。私が楽器を弾く以前のブツから、リアルタイムで知っているもの、また近年全然ノーチェックだったので知らなかったエフェクターも沢山紹介している。その黎明期からの歴史はもちろん、各エフェクタージャンルの基本概念や基本的な回路構成、開発者やデモ演奏者のインタビュー、個々のエフェクターの開発コンセプトから設計パーツの話、全BOSS製品の製造期間とかも載っているし、かなり読み応えはあります。あと、いまさら聞けないエフェクターの基本から、人に自慢できそうな薀蓄、こぼれ話し、あるある話みたいなところまで書いてありましてね。カバンの中にいれて、暇な時間にちょっと読んだりしてます。





エフェクター全般の知識を得るにはとても良い参考書だと思いましたよ(私のようなリテラシーの低い人間にはなおさらw)。もちろんBOSS製の話が多いのですが、それ以外の名器と言われるものには触れてますし、全般を理解するのに有益な本だと思いました。



もう出版されてから数年たってますので、新刊本ではありませんが、この手の本は在庫がなくなると急にプレミアついたりもしますので、とりあえず買ってもいいかなーと(笑)。思いのほか、読み進めるのが楽しく、いい買い物だったな。もしエフェクターというものを基礎から知ろうかなとか、そのとっかかり(導入編)を探している人がいましたら、お勧めします。詳しい人にはあんまり意味ないかもしれませんが、その時代時代の流行り廃りなんかも想像できて楽しいっすよ。

ちょっとした空き時間(電車や定食屋での待ち時間などに)重宝してます。1回読んだだけじゃ忘れちゃう情報量だけど(笑)。



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