久しぶりにこの感動を伝えたいと思ったライブ。MOONCHILD@BLUENOTEを観てきました。

ライブレポートは全然書いていませんが、今だにちょこちょこ足を運んでおります。やっぱりどのライブを見てもプロの演奏は納得感や説得力はある。でもね、この感動を伝えなければ!とか、自分の感情を書き留めておこう!という義務感に駆られるライブはそう多くはありません。久しぶりにそんな感情を抱いたライブを拝見しましてね。このブログを見に来るような方ならご存かもしれません。

 

MOONCHILD

 

そうです。ESCAPEやアネモネのヒット曲を持つ日本のロックバンド。

…ではなく(笑)、グラスパー以降のニューチャプター系ジャズの取り入れた新世代ネオ・ソウル・バンド“MOONCHILD”。ちなみに日本の「MOON CHILD」とは表記が異なっていまして、こちらはMOONとCHILDの間に半角スペースないようです。ここで区別できそうですね。ま、どうでもいいか(笑)。

 

初めて拝見することもあり、とっても楽しみにしていたんですよ。アルバムは全部持ってますし、その音楽性の高さは充分承知していたのですが、エレクトロニカ的な質感もあるので、果たしてライブや如何に?と思っていたんですよね。それがもう完璧にやられちゃいました!

 

 

ステージはね、こちらの動画と同じような編成。メンバー3人にサポートのドラムを加えた4人編成。センターヴォーカルで左右のキーボードが1台ずつという極めてシンプルな構成。このセットであの世界観が表現できるのかなぁなんて一瞬思いましたが、杞憂でしたね。同期モノを多用してお茶濁すタイプがこの手のバンドにもなくはないですが、彼らはそんなには依存してなかったです。2人のキーボードはとても演奏が達者なので、必要最小限の同期って感じ。あと3人全員管楽器ができるので、そのアンサンブルも結構フューチャーされており、充分にライブ感・生演奏感はありました。

 

オシャレかつクールに進行するタイプの音楽なので、サウンド全体での大きな抑揚はジャズやロックのそれほどはない。居心地のよい音楽。しかし逆に乱暴な言い方をすれば、ベロシティのあまりない音楽になりがちです。しかしね、ヴォーカルのアンバー・ナヴランの力量がそれを平板なものに感じさせないんですよね。彼女、本当にマイキングがうまくて、全体の音量を揃えつつも、シッカリと抑揚を付けてくる。だから実に“ライブ”なんだよねぇ。素晴らしい歌い手さんですよ。語るように歌詞を詰め込んで歌うようなスタイルもあるのですが、個人的にはリッキー・リー・ジョーンズが現代的にアップデートしたら、こんな感じになるかもなぁ、なんて思いました。

 

それから特筆すべきは、ステージ向かって右手のキーボード、アンドリス・マットソン。彼が左手でベースを受け持っているのですが、もうね、これが最高なんすよ。音色もいくつか使い分けてましたが、すべからく楽曲にハマってましたし、何よりグルーヴする。時々聞かせるナマるようなフレーズはエレベのそれとは違って、本当にシャレオツ。この演奏を聴きながら思ったのは、本当にこれからのベースってもうシンベだけでいーんじゃないかと(笑)。エレキベースやアコベだとね、この手の音楽では、なんていうか、生々しすぎるんですよね。音楽がサラッと流れない。きっと浮いちゃう気がするんです。最近のこの手の音楽を志向するミュージシャンはシンベを多用するし、エレベでもフラットワウンドを使う人が多いのは、この辺の考えもあるのかも知れませんね。

とにかく、彼のシンセベースは、必要充分以上の働きでしたよ。これからの音楽は、全部キーボードで完結するよね。いっそ、ドラムもキーボードで演奏すればいいと思うし(笑)。ピアノができれば、なんでもできる…という時代かも。ピアノ最強説はデジタルが進化すればするほど、強くなる気がします…。

私が全身全霊を傾けても、ピアニストの左手1本にも敵わない…という謎の無力にかられることしきりでしたよ…(T_T)。

 

とにかくいろんなことを考えながら観てましたが、本当にライブ自体は完成度が高く、あっという間でした。昨年、ブルーノートジャズ・フェスティバルに出演予定でしたが、イベント自体がキャンセルになったので観ることができずとても残念だったのですが、今回ジックリと拝見できて良かったです。

 

また来日したら絶対に観に行ってしまうな!

 

p.s

やはりアーティストからの注目度も高かったようで、日本のコレ系のトップランナーである某バンドのヴォーカルやこのシーンで引っ張りだこのサックス、メジャーなロックバンドのベーシストなども来ておりました。こういう音楽が普通に売れる環境になるといいですよね。

 

 

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