全貌を見せないという美学。

自分の実力を100%出し切る演奏を目指してますか?

 

アマチュアたるもの、自分のできるとこをすべて吐き出したいと思うのは人情。そうやってレベルアップしていくものと思いますし、私も無意識にそう思ってそう弾いてきたように思います。俺って、こんなに弾けるんだぜ!的な(笑)。そういうことも楽曲を弾く楽しみだったりもするので全然否定するつもりはありません。ただね、プロの演奏を見てみてふと思いました。

 

そういえば、プロが100%出し切るようなライブってあんまりないよね。

 

プロたるもの、楽曲に合わせた演奏を心がけるわけで、適切なアプローチをすることに100%の集中をするのでしょうが、実力を見せるために演奏をしてません。また彼らは個人的には常に70〜80%ぐらいのテンション、実力で演奏しているように思います。余裕をもって演奏に臨む。そしてその70〜80%のレベルがとても高いんです。

 

この人、まだまだ引き出しがあるんだろうなぁ、と思わせるぐらいでライブが終わっていくんですよね(笑)。全貌が見えないからこそ、深みがあるというか、底知れないというか、奥行があるというか。淡々とボトムを支えつつ、わずかに用意されたソロパートや、楽曲中のオブリガードで、実はこの人すごいんじゃないか!?と思わせるぐらいがかっこいいなぁと(笑)。

 

私なぞはまだまだそんな域に達しているわけもなく、ヘトヘトになってしまうのですが、もっと俯瞰で全体を見通しつつ、ポイントを抑えてプレイできるといいなぁと思ったります。そうすればミストーンも減るしね。

 

なんとなくいろんなプロの方々の演奏を見てて漠然とそんなことを考えてました。今度頼まれたバンドではそんな心持ちでリハから臨もうと思います。忘れないように書いておこう(笑)。

 

JUGEMテーマ:音楽

スポンサーサイト

コメント

若かりし頃にNYに半年ほどいた頃に同じこと考えました。
例えば、マーカスとかウィル・リーとか、凄く懐が深いんですけどそれが100あったら、70くらいで演奏している感じなんですよね。その70で驚かされる訳ですが。
ただ、NYでは圧倒的に少数派だった気がします。

それよりは、とにかく深く深く自分に潜っていって、自分が全く知らない説明のつかないものを掴みだしてこよう、その結果演奏がパッとしなくても知らん、というタイプが多数派というか、まあジャズミュージシャンですよね。
どっちが面白いか、と言われると、どっちも面白いです(笑)。

以前は日本では前者でかつ「ああ、引き出しに入れてたの出してきたな」感のあるミュージシャンがほとんどでしたが、今の人は尖るという前の世代にはないものを感じます。

  • 2020/03/17 19:02

富さん
>とにかく深く深く自分に潜っていって、自分が全く知らない説明のつかないものを掴みだしてこよう、その結果演奏がパッとしなくても知らん、というタイプ
これ、なんとなく分かりますね。絞り出している、もしくはにじみ出てくるのを待っている感じがする人、いますね。
日本ではこういうタイプは少ないですね。予定されたものを出して来る人が多かったから。尖るという感覚かはわかりませんが、若い人のほうが演奏に対して突発性や偶然性を感じることは多いですね、最近は。みな、とてもうまいですし。

  • shinmei_t
  • 2020/03/18 16:57