試奏レポート “LAKLAND Classic 4-94”

雨宿りがてら入った楽器屋さんに前から弾いてみたいと思っていたベースがあったので触らしてもらいました。ってなわけで久々に試奏レポートなどを。



彗星のごとく現れて、一気にメジャーになってしまった感のあるブランド、LAKLAND。
今ではベースにアーティストの名前が付くモデルをいくつも持っているという人気ぶり。私も過去にジョー・オズボーンモデル、ダリル・ジョーンズモデルを試奏したことがありますが、LAKLANDがその名を世に知らしめることとなったのはこのブランドの代表機種とも言えるこの「Classic 4-94」。実はこの機種に触れるのは初めて。印象的なシングル/ハムバッキングのPUレイアウトから繰り出されるサウンドは、今までにない汎用性を備えており、PB、JB、Stingrayなどを使い分けることなく、これ一本でいける!という前評判は気になっていたところ。実際の使用感はどんなもんか、興味津々で試奏をさせてもらいました。



まずやはり試したいのは、このJB+Stingrayのレイアウトはどんな組み合わせが可能で、その音は実用に耐えるモノなのか、という1点!まかり間違えば、キワモノ的なルックスで使えない機種も結構多いこの手の楽器。今まで他のシグネチャーモデルで印象の良いブランドだっただけに、期待と不安が入り交じる思いで音出しながらコントロール系を確認すること10分。その感想は・・・

「いやぁ、良くできてる(笑)。確かにこれ1本である程度の音はカバーできちゃうかも。」

よく考えられてますよ、このベース!やはりPUの組み合わせによるバリエーションが非常に豊かであることが特長ですね。ポイントはリアのハムバッキングの使い方。実はこれ、シングルとして使うことが可能で、さらにそのシングルがネック寄り/ブリッジ寄りの2通りの選択ができます。しかも絶妙なのはそのマウント位置。60年代JBと70年代JBは、リアマイクのマウント位置が異なることは有名ですが、その両方をカバーする位置にこのハムバッキングがマウントされているので、リアをシングルにすれば、オールドfenderも70'S fenderも再現できるという素晴らしいアイディア!実際に音を出してみると、もちろんそのままビンテージやマーカスな音がするわけではありませんが、確かに音のニュアンスはつかんでおり、キチンと使いどころのある音がします。簡単な切り替えで指弾きからスラップまで1曲の中でも多彩なサウンドアプローチができるので、これならLIVEに楽器を複数本持って行かなくても済みそうです(笑)。

もちろんリアマイクをPUの形通りハムバッキングで使うと、Stingray風ですね(笑)。しかし厳密に言うと、マウント位置が先ほどのJBのポジションを意識している結果、本家Stingrayより若干リアに配置されているため、すこし堅めでミッドの少ないような印象です。ただEQで全然補正できますので、大きな問題ではありません。

このような本当にいろんな音の出るベースだと、とかくコントロール類が複雑になって使いにくいケースがあったりしますが、こちらに関しては非常に合理的で理解しやすいのも特長ですね。ボリューム/バランサー/3バンドEQ(HI/MID/LOW)+3ポジションのトグルスイッチという基本構成です。使いこなすためのポイントはトグルスイッチ!これがリアマイクのシングルorハムの切り替えになります。ネック側に倒すと「シングル(ネック寄り)」、センターで「ハム」、ブリッジ側にすると「シングル(ブリッジ寄り)」となります。これにバランサーを組み合わせるだけで、ほとんどの音が作れます。トグル「センター」でバランサーをリアのみにすればStingray風や、トグル「ネック寄り」でバランサーをリア中心にすればいわゆるJaco風などなど。とにかくJBやStingrayの心得があるヒトなら、直感的に音が作れると思いますし、それぞれの使いどころも見えると思います。
PUはフロント、リアともバルトリーニですが、クセのない使いやすい音だと思います。回路はオリジナルだそうですが、EQのポイントや可変の効き方も大きな特徴もなく、良い意味で一般的で使いやすいですね。



ベースの造りは本当にシンプルで、私が弾いた機種はアルダーボディにメイプルネック、ローズ指板というド定番。ネックジョイントもデタッチャブルの4点。あまりにベーシックな構造なので、一見特筆すべきはなさそうに見えますが、その組み込み精度はかなり高いと思います。いわゆるセットアップがしっかりとなされているので、楽器本体の安定感がありますね。
そして弾いてみて気づいたのですが、デザインのバランスを崩すことなく、ハイポジションまで弾きやすいディープカッタウェイなどは、ちょっと感心!22フレットまで非常に弾きやすいです。裏通しのブリッジも、適度なテンション感があり好きです。



この機種でブランドの名前が売れたというのは、納得のいく話しですね!多彩なサウンドが出て便利なことは間違いないです。ホントに60年代やStingrayのそのものの音が欲しいときには、やはり本物を選ぶけど、LIVE等なら持ち替えなくていいからラクだし、これはこれで確立した音を持っているので、代理的な使い方ではなく、LAKLANDとして使いたいという気持ちにもさせる素敵なベースですね。

ただ新品の値段はちょいと高すぎるような・・・。まぁ、イマドキの楽器は50万(USAmade)ぐらい当たり前なのですかね(涙)。
ところでこの楽器の名前“Classic 4-94”はどういう意味だろう?聞き忘れた!

スポンサーサイト

コメント

調べてございます。

まず、4-94Deluxeの4とは、4弦、55だったら5弦を意味します。
で、94とはJ/MM Activeで、63がJ/J Active、Dual JはJ/J Passiveです。
DeluxeはSwampAshBodyMapleTop、StandardがAwampAshBody、ClassicはAlderBodyを意味します。

ややこしい(笑)。カタログが手元にありましたので・・・。今度試奏しに行ってこよっと。

  • stingray337
  • 2007/07/15 09:40

いいでしょ!?
私が最後まで所有していたアクティブが同じモデルでした。(いや、ボディがアッシュですけど)
ホント1本でOKなんです。しかも、造りが良いし軽いしと私の理想的な1本でした。録音してみるとベースが埋もれなくて馴染んで・・・と思い出しても良い印象が残ってますね。別れても好きなベースです。
購入当時、アクティブをいろいろ弾いて一番パッシブな感じで受け入れられたのコレでした。ハッキリ言って眼中になかったんですけどね。もう試奏するのが無くなったんで冗談で弾いてみたら良かったんですよね。
で半年後くらいに新品同様の中古を発見。26万だったかな。何本か下取りに出して購入したのでした。
現在の自分のアンプセットでもう一度鳴らしてみたい気もしますね。
実はLAKLANDのパッシブも気になったりしてますけど♪

LAKLAND良いですよね。
私が以前持っていたLAKLANDはClassicにリンディーのJJというオーダー品でした。リアピックアップの切替は出来ないタイプでしたが、マスタートーンを取付けてパッシブで、殆どFenderのつもりで弾いていました。
ネックが弱かったので手放しましたが、音・弾き心地とも最良のベースでした。
私もマチャさんと同じようにパッシブのジョー・オズボーン・モデル辺りが気になっています。いつか試奏&レポートをお願いします(笑)。

stingray337さん
なるほど、結構めんどくさい法則に則って名付けられているのですね。
>今度試奏しに行ってこよっと。
ぜひお試しください。確かに色んな音は出ますから!

マチャさん
すでにユーザーでしたか!やはりFENDER系ユーザーには受け入れやすいのでしょうね。私もすんなりとけ込めましたから(笑)。
>別れても好きなベースです。
ありますね、こういうの(笑)。

F-nieさん
キャンディアップルのヤツですよね。ほとんどFENDERのつもりで使える感じ、よく分かります。ここに書き込みしてくれている方もFENDER・MUSICMAN系の方だけですもんね(笑)。
>ジョー・オズボーン・モデル辺りが気になっています。いつか試奏&レポートをお願いします(笑)。
お正月に楽器屋を回ったときにレポートを上げております。もし良かったら見てみてください。また機会があれば弾いてきますね。

  • shinmei_t
  • 2007/07/17 11:15

stingray337さんの補足ですが、94というネーミングは1994年にデザインされたことからきているそうです。
それと、ここの音へのこだわりは結構なものらしくて、塗り潰しカラーでもトップ材を張ったりすることもあるとか。
Laklandは廉価版しか弾いたことがないのですが、USAとどれほどの差があるのか試してみたいですね。

あ、僕はこちらだと非フェンダー/MMな異端児です(笑)

  • ジロ
  • 2007/07/17 22:08

ジロさん
フォローありがとうございます。94年のデザインってことはやはりブランドとしては比較的歴史が浅いのですね。
LAKLANDは人によって、廉価版とUSAの評価が異なりますね。全然違うという人もいれば、同じという人も。私が以前弾いたジョーオズボーンモデルでは差がありましたね。個体差かも知れませんが。

  • shinmei_t
  • 2007/07/18 08:54

 と、いつも楽しく読ませていただいています。
 と、ふと思った事ですが、このベース、張り替えるとしたら弦とは何がいいですか?
 裏通しで、普通より弦の長さが必要そうですが。何か選択する時に注意や、または、それがいいよと言うのがありましたら、お願いします。

  • ふくしま
  • 2007/07/19 02:40

ふくしまさん
弦ですか。そうですね、多分私が張るとしたら、sadowskyのニッケル045〜105を張ると思います。Stingrayの裏通しにも張ってますが、長さがちょうどよいぐらいなので、こっちでもちょうど良いのではないかと。音質的にはダダリオには近いのですが、もう少しブライトで、しなやかな感じがします。好みもあるとは思いますが、試す価値はあると思いますよ。

  • shinmei_t
  • 2007/07/19 10:01