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完成された“舞台芸術”だね、あれは!ESPERANZA SPALDING@ブルーノートを観てきました!



久しぶりに釘付けになったライブでした・・・。

昨日は、グラミー賞獲りたてホヤホヤの話題のアーティスト、エスペランザ・スポルディングを観にブルーノートへ行ってきました。事前にTWITTERなどで、“ライブ行くんだぁ、ウキウキ!”的な浮かれポンチな呟きを残しましたところ、“行くんですかぁ?羨ましい!”といったリプライをいくつか頂きました。この辺からも注目度の高さが伺われますよね。グラミー獲得後にチケットが売れまくったらしく、公演によってはあっという間に即完、当日もわずかという状態だったみたいです。

そんなこともつらつらと聞いておりましたので、いつもは21時ごろ会場に入るのですがチョイ早めに受付をしようと20時30分に参りますと、もうすでに結構な混雑・・・。受付整理番号の51番。いや、早目に来てよかったけど、もういい席は絶望ね(笑)。ま、いつもどおりのハイチェアー出してもらって観ましょう!と思ってライブフロアに下りますと、その席ですらリザーブ済みだと!ビックリ。おそらく立ち見も出てたのではないかしら。私は1階の端っこで見るくらいなら2階の「隠れが席」(と呼んでいる)のほうがゆったり見れるのでそっちにいきました。
また普段なら、たまに知り合いのライターやメーカーのヒトに会うぐらいですが、昨日はすげー知り合いばっかりいた(笑)。nyakkeeeさんをはじめ、ライターの坂本さん、会社のヒト、代理店などなど。やっぱりグラミー効果はすごいっすね。

と、前置きばかり長くなりました。肝心のライブの印象です!

あぁ、また凄い才能が出てきちまった。さらに若くて、キレイ・・・。
てか、好き(*´ェ`*)ポッ

不純な部分も若干は含んでますが、そんなんじゃなくてね、表現力や音楽に対する愛情みたいなもんがハンパないっす。ベースの演奏自体は充分に達者ですが、そういう部分より音楽性の高さにやられた感じです。その辺は詳しくは後ほど書きますが、歌に重きを置いているからこそ、そのダイナミズムは大きく、ボナのそれと近いかも(あくまでダイナミズムという点においての話ね)。本当に囁くような音量で美しい声を聴かせてくれましたし、抑揚のつけ方も多彩でした。演奏中はしわぶきひとつ聞こえませんし、食事の音も聞こえない。静寂と緊張、そして緩和と躍動が波状的にやってくる・・・そんな空間でした。

(こっからネタバレありよ)
まず、ステージを見ると、普段ちょいとない演出がありました。ステージ上手にシングルソファー、サイドテーブル、その上に赤ワインが置いてある。何に使うのかと訝しげに眺めておりましたが、ライブが始まって初めてその意味が分かりました。今回のショウは、演劇的な演出でパッケージングされているのですね。もちろん、本当にお芝居をするわけではありませんが、普通のライブみたいにオーディンスとコミュニケーションをとりながら作り上げるライブではなく、完璧にワンウェイなコミュニケーション。演者と客がセパレートした、いわゆる“舞台”を見ているようでした。

客電が落ち、彼女が登場。そのときから“舞台”は始まってます。歓声に答える姿はなく、コート姿の背を丸め、雑踏から帰ってきたかようにステージに。徐にコートを脱ぎ、ブーツを脱いで、素足になる。赤ワインをグラスに注ぎ、ひと口。そこからがストーリー(演奏)が展開されます。はたしてそれが、彼女の自宅という単純な設定なのか、それとも彼女のインサイトを部屋というモチーフを使って表現しているのか、はたまた彼女自身がオーディエンスであり、物語を見つめる傍観者として劇中劇を演じているのか?その辺についてはインタビューでも読まないと分かりませんが、MCもなく展開していく様は本当にお芝居みたい。一挙手一投足をも見逃すまいと思いながら観るライブなんて、そうそう記憶にありません。観る者にも集中を強いる、緊張感ある“舞台”でした。ちなみにステージを去るときには、再度ブーツを履き、コートを着て、物憂げに立ち去っていきました。カーテンコールで再度ステージにあがってメンバー紹介はしますが、アンコールはなし。まぁ、あの演出と空気感であれば、急にフレンドリーにアンコールをやるって感じではないですよね。今回の構成上、とても納得のいく「アンコールなし」でした(笑)。

楽曲的には先般のアルバムからになるので、クラシカルな部分が強調されてます。編成は彼女のB/Voに、Drがテリリン・キャリントン、あと、P、Vin、Vla、Cello、BackVoという7名。アルバムタイトルの通りCHAMBERMUSIC(部屋音楽=室内弦楽)なのでしょうが、もちろんオーセンティックな音楽とは違います。1900年代初頭の実験的な弦楽四重奏とか、そういった質感に近い。少なくともこのライブを見て、いいジャズを聴いたと思わない。このヒトのバイオグラフィーを見ても分かるとおり、その音楽的ドメインは完璧にクラシックにあると思います。今回の編成だからそう感じるのではなく、扱っている和声や進行がクラシックなんですよね。そこにジャズのフィールがうっすらと見え隠れする絶妙なバランス。よく「クラシックとジャズの融合」なんて軽々しい惹句で煽られたバンドなどがありますが、そんなレベルではないですね。極めて高度に混ざり合っていて、その要素はどちらかを分離して取り出すなんてことができない不可分な融和。なので、その音をどれかのジャンルに括ることは難しいし、それ故、彼女がオリジネーターであることがハッキリと認識できます。

そんな音楽をですよ、高々26歳の娘さんが演るわけですよ!しかもとっても細くて華奢。ウッドより小さい。んで、ビッグアフロにキュートな笑顔・・・。もうね、好きになっちゃうでしょ、フツー(笑)。この日のファッションは、ベージュのコートに黒のインナー、パンツもつま先に掛けて緩やかにテーパーのかかった細身の黒。そして演奏中はずっと裸足。斜め上からのアングルでずっと見ていたので、足元やその動きはよく見えましたが、時には優美で時には切ない。本当にずっと釘付けで、時間が経つのが最近のライブじゃ一番短かったかも知れません。

いいもん見せてもらったよ、エスペランザ(笑)。

彼女の公演はこの土曜日までありますが、もし当日券などが出るようであれば、是非行くべきかと。ノリノリのジャズは全く期待できませんが、素敵な“舞台”は堪能できますよ!オススメです!




JUGEMテーマ:音楽
 

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コメント

異論ナッシングです。ワタシが書くことはなくなりましたので、こちらにリンク貼らせていただきます(爆)。今夜も観に行きたいぜ、と悩んでいますが...(お金が)
いいもの観せてもらいました!

  • nyakkeee
  • 2011/02/18 18:22

ブーツを脱いだんですか?なんとエロイ演出!アメリカ系の人が靴を脱ぐなんて、下着を脱ぐのと同じ以上のエロイ演出。凄いもの観ましたね。でもブーツ脱がなくても良いですけど。

で質問ですが、あの髪型は地毛でしょうか?それとも帽子でしょうか?どっちでしたか?

  • ふぇでらーが大好きなふぇでらー
  • 2011/02/18 20:53

nyakkeeeさん
>異論ナッシングです。
よかった(笑)。本当に素敵なショウでしたよね。もう1回、私も来たかったけど、キャンセル待ちだったみたいですね。また来るときが楽しみです。

ふぇでらーさん
>あの髪型は地毛でしょうか?それとも帽子でしょうか?どっちでしたか?
地毛ですよ。でもヅラでも全然似合っているのでえ、問題なしです。顔が小さいから頭の大きさが目立って、逆にカワイイ。美人のアフロは結構テッパンのマッチングだと思いますよ。

  • shinmei_t
  • 2011/02/20 08:29