オーディションで見た若手バンドの使用機材。

昨今、フェスが沢山開催されて、その出演を賭けたオーディション企画なども数多くあります。ときどき拝見してますが、演奏の他にも、皆さんが使用されている楽器を見るのが楽しみでもあります。

 

年によって顕著な傾向がある、ってほど偏りがあるわけではありませんが、複数のバンドで見かけるブランドも少なくなく、支持されてるんだなぁとか思ったりもします。

 

一昨年あたりだと、多かったのはアトリエZ。この辺は供給量もあるし、エンドースアーティストが多いので、接点も多いのだろうなと思います。昨年はLAKLANDを使用している方が複数名いましたね。全体の流通量からすると多いイメージでした。USAではなく日本製のものが中心でしたが、みな音は良かったかな。

 

そして先日、今年のオーディションを拝見してきました。個人的に多く感じたのはフジゲンですかね。楽器屋さんでもよく見かけますし、価格帯も幅があり選択しやすい。金額の割にはいいブツもあってコストパフォーマンスは高いブランドだと思います。だからかもしれませんね。

 

あと、ギタリストとベーシストがブランドを揃えていたバンドもありました。ブランドでいうとG7ギターズ、MOMOSE、あとサイケデリズムだったかな。この辺りはきっとどっちかのメンバーが工房と仲良しで、その評価を聞いて紹介してもらった感じなのかしら。

 

あと意外かも知れませんが、ベーシストに関していうと、フェンダーはそう多くないんですよね。流通量から考えたらもっと居そうなもんですが、私が覚えてるのは3人程度。しかも現行品ではなくて70’SのJB1人とPBが2人でした。たまたま…なのかな。いま、アメリカンプロフェッショナルシリーズが楽器屋さんでも売れているようなので、今後は増えるかも知れませんね。

 

足元に関しては、バンドのカラーでだいぶ違いますが、やはり平均2,3個程度のエフェクターが多かったです。もちろん、アンプ直もいれば、かなりの数を導入して音を作りこんでいる人もいました。種別的にはコンプと歪み系が多かったです。逆に少なかったのがコーラスなどの空間系ですかね。この辺はオーディションの種類によって違うかもしれませんが…。

 

演奏的なことを言いますとね、総じて上手いですよ。10代のミュージシャンでも我々が同じ年の頃よりずっと上手い。ライブを見ることもやることも以前よりは身近なんでしょうね。あとやっぱり教則本や動画など情報量も多いから、進歩が速いのかも知れません。

 

特に驚くのが、録音のスキル。DTMが一般的になってから久しいですが、皆さんホントに音源作るの上手。最近のバンドはちゃんとPVとかも自分たちで作ってるとこも多いし、編集もキチンとしている。全然普通に見られるし聞けちゃいます。ただ、時々音源の作りが良く過ぎて、逆にライブが物足りなく感じしてしまうバンドもありましたが…。その辺の頃合いは難しいですよね(笑)。

 

まぁ、みんながプロになれるわけでもなく、運よくデビューできたとしても入れ替わりや淘汰の激しい世界だと思います。あんまり無責任なことは言えないけど、ライブ審査に残る人は何がしか説得力や光るものがありましたので、結果がどうであれ頑張って欲しいと思いました。こういうところから次世代のスターが生まれるのかも知れませんね。

 

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試奏レポート “YAMAHA BB P34/BB734A/BB434”

日本を代表する世界的楽器ブランド、ヤマハ。そのベースのフラッグシップといえるのがBBシリーズ。BB2000などが開発されたのが70年代後半。そして80年代後半によりJBライクでヴィンテージを意識したモデルチェンジを敢行。2000年代に入ってからは、従来からのBBらしさに再度注目しつつ現代的にアジャストされたBBシリーズが発売されました。

 

そして今年、新BBがベーマガに掲載されててビックリしたんですよ。もう新しいの出すのか!って。今までのシリーズよりちょっと早くないすかね?以前の最高級機種であるBB2024などは定価で30万オーバーだったし、なかなかセールス的には難しかったのかもしれませんね。

 

ということで、新しいBBはどうなんだろうなぁって思ってたんです。今回のラインナップの中で先行発売された海外生産のBB434は1ヶ月ほど前に試奏したことがあり、その時の印象が結構良かったので、一番高い国産バージョンが発売されたときに比較してみたいなと思っていたのです。そしてちょうどこの週末に入荷したての最上位機種に出会うことができましたので、早速試奏をしてみました。

 

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左から、BB734A/BB P34/BB434です。

 

今回は在庫にバリエーションがありましたので、3機種弾き比べてます。音の印象はそれぞれに個体差はあると思いますが、早速レポートを。

 

まずは、今回一番弾いてみたかったBB P34。

定価は21万5千円。楽器屋さんの実勢価格では19万ぐらいです。以前比べてだいぶ安くなりました。原価を見直して構造を変えてきたことが大きな要因ですかね。とりあえずいっぱい写真を撮ってきましたので、詳細をみてみましょう。

 

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今回のシリーズはほぼこのヘッドの意匠で統一されています。一見、グレードが判別できませんが、一番安い機種はヘッド上部のヤマハロゴ(音叉の)が印刷ですね。それ以外はエンボスした金属(?)が埋め込まれています。またこの最高位機種のみ、ストリングガイドが1弦〜3弦をカバーしてます(他は1,2弦のみ)。あと本機種のみ金属パーツがつや消し(サテンニッケル)になっており、高級感が増してます。

 

 

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見た目、好きです。コントロールは従来のBBによく採用されていたピックアップセレクターではなく、2vo、1t。使いやすいです。

まずは従来から大きく変わったブリッジから。

 

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見ての通り、裏通しも可能なタイプで、しかもその通し方はこんな感じ。

 

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ボディから直角に弦を落とす従来型ではなく、斜めに留めるようになってますね。そのためボディバックは斜めにカットされてます。ここは弦鳴りやテンション感に大きく影響する部分だと思います。実際に弾いてみますと、特に大きな違和感はありません。テンション感もキツい感じはしませんでしたね。

 

そして音を支えるピックアップも本シリーズでは新開発してます。

 

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一見、すべての機種に同じマイクが載っているように見えますが、P34と734/735はハイグレードアルニコ垢箸いΔ海箸悩絞眠修気譴討い泙后BBのアイデンティティとして、お約束のPJレイアウト。エスカッションとかもないので、BBっぽさは薄れてますが、シンプルでプレーンな見た目は個人的には好印象です。

 

で、ネック周り。一番の目玉はここですかね。

 

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本シリーズでは以前のBBの代名詞とも言えるスルーネック構造は採用されていません。一般的な4点留めに合わせて、ネックエンドを斜め45度から固定する2点のボルトが付加されてます(一番安い234とかは通常の4点)。マイター・ボルティング方式と呼ぶそうです。これにより擬似的なスルーネック状態を作ろうという意図なんでしょうね。似たような構造は過去のアティテュードやCITRONなどでもありましたが、その効能はどこまであるのか?実際にこの斜めのボルトを緩めるかとかしないとわかりませんが、弾いた感じ充分なサスティンはありました。あと何よりもこの構造の採用に原価が抑えられているのが思います。買い手にとってはここが一番ありがたいことなのかも(笑)。

 

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指板周り。ローズですね。なんか見た目の印象ですが、BBっぽいローズでした(笑)。BB2000あたりで見慣れた感じの。質感はいいですね。安っぽくはありません。張り方はスラブで厚め。ポジションマークはこの機種と734/735のみバータイプのインレイが入ってます(後はドット)。

 

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あとね、P34/35のヘッド裏には、誇らしげな“日本製”の文字が。食料品と工業製品は日本製が一番安心です(笑)。コストがかかっても作りが良いと信じられる証拠、みたいなもんすかね。

 

んで、試奏した印象ですが、個人的はとても良いと思いました。値段から考えても全然お買い得かも。まず4弦の締りもよく密度も圧もある音でした。重心も低くロー感充分。ボディが潰しのカラーなのでわかりにくいのですが、アルダー+メイプル+アルダーのラミネート3プライ構造なんですね。この辺が音や鳴りに大きな影響を与えていると思います。膨らみ過ぎず音に締まりがある。鳴り自体はまだ固い印象。やはり単板や単一素材の音とはちょっと違うような気がします。

4弦をサムピングした音とか、本当にビシって決まる。程よいメタリック感もあるし、音程感もある。1,2弦のプルは、PJっぽさはあるものの、嫌味な感じのミドルは薄くて、比較的すっきりしてるのではないですかね。ここは好き嫌いかと。PJマイクはフロント、リアとも単体で使っても充分圧があります。またフルテンもJB的な美味しさもある。ただパーシャル領域でF/Rミックスしても、その微妙な音の厚みの変わり具合などは体感しづらかったです。この辺はもっと大きな音量で試したらまた別の印象になるかもしれませんが。

あとね、不思議なんだけど、やっぱりヤマハの音がするんですよね(笑)。BBを弾いていると自分で思っているからそう感じるのかもしれませんが、ヤマハの持つDNAは受け継がれているように感じました。私は好きだな。

 

ここまでで随分長くなってしまったので、あと2機種はポイントだけご紹介。

 

BB734A

アクティブ回路搭載機種。この回路は非常に良かった。私はアクティブ回路であってもパッシブトーンは欲しい方なのですが、この回路に関しては必要がない。アクティブのハイをカットすれば、パッシブトーン的に効いてくれる。それからパッシブの音を基音にアクティブで音を作るタイプの楽器だと思います。なので、当然パッシブ時の音がいい。これ、アクティブでありながら、その使用を前提としてない気がします。さすが。

 

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価格が4弦で10万5千円。実勢で9万程度。インドネシア産だとやはり安いね。しかしパーツなどは比較的P34と近い。私がもし購入をするなら、この機種を選択するかもな。一番コスパが良いような気がします。

あとね、ネック裏などがサテンのブラック系で覆われてます。この機種のみそういうフィニシュになってます。あとハードウェアもブラックニッケルですね。

 

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BB434

こちらもインドネシア産のBBです。ただこちらはアルダーボディ。ラミネートはありません。そのお陰なのか、私の試奏した個体のせいか…、とても鳴りが良く、弾いていて反応が楽しかったのはこの機種でした。P34に比べると音的には若干腰高な印象はあります。ずっしりとしたローはない。とは言え、普通のこの価格帯の楽器よりは全然いいですよ。実勢価格で5,6万ですからね。ほんとに企業努力が伺えます。あと、安くても構造的にはきちんとフラッグシップと同じです。

 

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ちなみにハードウェアは普通のクロームです。

 

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YAHAMAのベースにはfenderにはない味わいがありますね。それが好きかどうかで評価は変るかもしれませんが、造りは本当に丁寧だし、研究を怠っていないメーカーだと思います。これからもこういう楽器を出しつづけてほしいですね。総合評価として、このシリーズは良いと思います。プロもエントリ層も手が出しやすいし、音的にも満足感があると思いますよ。ご興味があれば、ぜひ試奏してみてください。

 

P.S

前のBBは、個人的に値段の割に感動がなくて、あまり好きではありませんでしたが、このシリーズは好きです。

いつもいろいろな試奏をさせてくださって感謝してます!福田さん!

 

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